縛られたい緊縛願望 M女秘密倶楽部

縛られたい願望 誰にも言えない悩み

 縛られたいSMプレイには興味がありました。
縛られたい興味があることで、性癖がMなのか自分の潜在的な性的嗜好にも興味がありました。
そこで、さりげなく他人に『縄で縛られたことがあるのか?』遠まわしに聞いてみると、明確な回答はありません。

 ここで、私は生まれて初めて縄で縛られる体験をしよと申し込みました。
内容は着衣姿での雰囲気だけを味わうつもりで、全身を椅子に縛り付けられるという設定でした。

●いざ、縛られてみると…。
縛られるまでの時間が意外と緊張します。
服の上から、するすると滑る縄の感触がまた今まで味わっていない感覚でした。
これから縛りが始まるのかと、ドキドキしました。

 子供のころ、和服姿の女性が麻縄で縛られている写真や絵を見て、禁断の世界観であると感じました。
縄で体をきつく縛る“緊縛文化”が日本古来からある変態であるような態を感じられたものです。

 そこで、「どうして体を縛るの?」ということが理解できませんでした。
「自分を縛ることで自分を解き放つ」と言われますが、正直ピンときません。
体を縄で縛って、身動きが出来なくなるのはわかりますが、“自己解放”とは一体どういうことなのでしょうか。

縛られたい願望の女性募集

はじめての緊縛体験

頭で考えるよりも、いざ体験した方が早い。
しかも着衣姿でいいのであれば、断る理由もない。恥ずかしくもない。
そこで、椅子への縛りつけ緊縛をお願いした。
緊縛が、完了したとき、に脚をM字型に開かされており、正直焦りを感じました。
服を着ている姿なのですが、恥ずかしいのです。

 両腕を後ろに組んで、股を大きく開いたまま、本当に身動きが取れません。
動かせるのは、首から上、手首から先だけです。
恥ずかしさを隠すため、口数が多くなります。
膝から下くらい、多少動きますが想像以上に自由が利かなくなりました。

 M女サポーターの素晴らしい手つきで縛りが終わりました。
「体固いですね。痛かったら正直に言ってね」と優しい声をかけてくれます。
SMプレイは、こんな優しい展開でいいのかと思いつつ、何となく居心地の良い状態になりました。
SMにハマってしまう人の気持ちが分かったような気がしました。

 私の体が硬すぎて、痛くないようにしてくれたため大変不格好なM字開脚している自分の姿を鏡で見せられました。
驚いたのは一瞬で、すぐさま恥ずかしさに襲われました。
心の中で、ほどいてほしい。このような姿を見られたくない。
これが素直な気持ちでした。

 数少ない可動部である首を使って、人と目を合わせないように必死にうつむきます。
これは恥ずかしさのあまり、自然と動くのです。
「どうしたの? 普段とは違う格好をさせられて恥ずかしいの?」
図星です。顔から火が出る感じです。

 それは見世物にでもなったかのような生き物に成り下がり、今まで生きてきた人生を振り返りました。
手塩にかけた娘が、赤の他人の手によって、このような姿になっているなんて知ったら、親はどう思われるでしょう?
そう考えただけで、背徳な世界に酔いしれている自分が危険でいけない娘であることを自覚しました。
同時に逃げ出したくなったのです。

 縛られるということは、私とって恥ずかしい、という感覚を味わうことが出来ました。
これは書籍や、ネットで調べた知識ではありません。
実際に体験したことです。

 このような緊縛プレイは、居心地の良い時間も提供してくれます。
この時間を得るためには、親や恋人には知られたくない秘密を貫かなければ味わえません。
もしも知られてしまったら、失望され変態扱いをされる絶体絶命の道が待っているのです。
人に隠れて緊縛行為に興じる人たちの心境には、このメリットとデメリットが共有することでより興奮度が増しているのではないかと想像しました。

 緊縛は一種のセラピーなのでしょうか。
反面、体験したことで、ある意味達成感があり、スッキリした気分も味わえました。
してはいけないと思い込んでいることを、実行に移すことができた喜びは気持ちがいいものです。

 「自分のダメなところも認めてほしいという欲求は、失敗の許されない人間ほど持っていても不自然ではないものです」
自分の持っている性癖が変態と呼ばれる分野であれば、その欲求を受け止めてくる受け皿を求めるのは自然な流れです。
かえって我慢することで、ストレスが募ります。

 自称ノーマルな私ですら、内緒で緊縛したとき、後ろめたさと解放感を味わうことができたのです。
“自分を縛ることで自分を解き放つ”とは、見られたくない相手に隠れた安全なところで、後ろめたくなる行為をしてストレスを解消させることです。
共感しにくい緊縛文化も、抑圧的な社会でストレスをかかえて暮らす人にとっては、大きくうなずける要素を持っています。
あらゆる文学作品に登場するのも、緊縛が人々の心に響くテーマであるからといえるのではないでしょうか。

●また、縛られたくなったらいらっしゃい。
私が緊縛に対する自己分析を披露したところ、サポーターさんは優しいまなざしで微笑んでくれました。
手首を縛られるだけで、ドキドキする私でした。
現在付き合っている彼氏には、告白はできません。
「もし、縛られたことであそこが濡れているようであれば、もう一度いらっしゃい。また、日取りを経て思い出して縛られたくなる時も同じです。素直になれば、より解放されます。」
あれから数日たちます。
縛られている姿を想像して、オナニーをしてしまいました。
私はこのことを素直に告白し、縛られる喜びをここで知ることになりました。
絶対秘密で、自分のペースに合わせて縛ってくれることが何よりも安全で、安心して身を任せられました。

ありがとうございました。